高畑城(読み)たかばたけじょう

日本の城がわかる事典 「高畑城」の解説

たかばたけじょう【高畑城】

青森県平川市にあった平城(ひらじろ)。この城は、永禄年間(1558~70年)に、南部氏の部将で大光寺城主の滝本重行が、乳井(にゅうい)薬師堂の乳井城(大隈館、弘前市)の覚林房大隈守建清(たけきよ)に備えるために築いた城である。1571年(元亀2)、大浦為信(のちの津軽為信)が石川城(弘前市)、和徳(わっとく)城(弘前市)を急襲して陥落させ、南部氏の重臣石川高信を討ち取ると、建清はこれに呼応して高畑城を攻め取り、大浦為信に臣従した。南部氏は奪還軍勢を送り込んだが建清は善戦し、九戸政実(くのへまさざね)の謀反の噂が届いたため、南部氏の軍勢は撤退し城は守られた。しかし、その後間もなく、建清の留守を突いた南部勢に攻められ落城している。その後の高畑城については明らかでない。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android