高照寺(読み)こうしようじ

日本歴史地名大系 「高照寺」の解説

高照寺
こうしようじ

[現在地名]香北町朴の木

朴の木ほおのき集落の東寄り、県道より少し北へ入った所に老杉の茂る境内があり、三間四方の本堂地蔵堂が建つ。岩室山利仙院と号し、高野山真言宗。もと長福ちようふく寺と称し、二〇〇メートルほど北方にあったが、寛文年間(一六六一―七三)に現在地に移り、享保五年(一七二〇)寺名を改めたという(南路志)

天正一六年(一五八八)の韮生谷地検帳には長福寺寺領三筆五反二五代がみえるが、堂床の記載はない。その隣に記される理清りせい寺は一反五代の「上ヤシキ」の中に五代の堂床があるが、理清寺の旧寺領「理清院分」九筆二町一反二代四歩(寺ヤシキを含む)は、すべて永野源兵衛の給地とされている。

高照寺
こうしようじ

[現在地名]喜連川町上河戸

主要地方道烏山からすやま―矢板線沿い、川本流右岸の字山野やまのにある。高月山明星院と号し、本尊虚空蔵菩薩、真言宗智山派。当寺は寛永年間(一六二四―四四)には字高月たかつき箕輪みのわ山にあった。元和法印の開山、寺領一〇石、境内は除地一反であったと伝えられる。元亀三年(一五七二)宥孝の開山とするものもあるがつまびらかではない。縁起および土地の伝承によれば、当寺草創は平安時代にさかのぼり、那須氏由縁の寺という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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