高松神社(読み)たかまつじんじや

日本歴史地名大系 「高松神社」の解説

高松神社
たかまつじんじや

[現在地名]浜岡町門屋

標高六五メートルの高松山上に建ち、遠く浜岡砂丘・遠州灘を一望できる。社殿は広大な照葉樹と松に囲まれ、春には境内の桜が美しい。祭神は伊弉冊尊・事解男命・速玉男命。旧県社。高松社の称は治承五年(一一八一)一一月日の源某下文(中山文書、以下断りのない限り同文書)にみえ、「(祝カ)部吉弘」が神主職に補されている(ただしこの下文は検討を要する)。鎌倉時代から南北朝期初期には笠原かさはら庄一宮とよばれ(正治二年六月日惣地頭兼預所平某寄進状など)、南北朝中期から高松社の称が増える(貞和五年一一月一二日唯道置文など)。また熊野三神を祀ることから高松権現・高松那智権現ともよばれた(観応二年六月二六日琳覚寄進状など)。元亨元年(一三二一)笠原庄一宮社記に、文武天皇の大宝元年(七〇一)創建と記すが、笠原庄一宮の呼称から笠原庄の立庄とかかわりが深いと想定される。同社記には八講・長日大般若経・最勝講といった法会の継続も記され、また元弘三年(一三三三)八月日の笠原庄一宮仏聖・供米配分状案は、当社の恒例仏神事をうかがえる史料で、長日大般若供僧の存在も確認される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「高松神社」の解説

高松神社

静岡県御前崎市にある神社。701年創祀とされる。祭神は伊弉冉尊(いざなみのみこと)、速玉男命(はやたまおのみこと)、事解男命(ことさかのおのみこと)など。

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