高天神社(読み)こうてんじんじや

日本歴史地名大系 「高天神社」の解説

高天神社
こうてんじんじや

[現在地名]諫早市高天町

古くは高天宮と称した。祭神は高皇産霊神。旧村社。創建年代は未詳ながら、東長田ひがしながた大田尾おおたお(現高来町)の地先の海の巨石浮彫になった高皇産霊神があったのでそこに神鏡を祀ったのが始まりで、のち塩屋しおやの岬に社殿を建てたと伝える。寛文五年(一六六五)諫早家が東長田村の産土神として尾首おくび(現在地)に移し、高天宮と称したという。この折、神鏡は神殿に安置され、神官は水野久兵衛が勤めていた。

高天神社
たかてんじんしや

[現在地名]大東町上土方嶺向

鶴翁かくおう(高天神山)山頂にある。祭神は高皇産霊尊・天菩比命・菅原道真。旧郷社。創建については「遠江国風土記伝」は遠江国造の祖建比良鳥命が父天菩比命をこの地に祀ったのが始まりと記す。また「小笠支部神社誌」は土師氏土方ひじかた郷を領し高皇産霊命の祖先天菩比命を祀った説と延喜一二年(九一二)藤原鶴翁が高皇産霊命を祀った説をあげる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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