高伝寺(読み)こうでんじ

日本歴史地名大系 「高伝寺」の解説

高伝寺
こうでんじ

[現在地名]佐賀市本庄町大字本庄字高柳

佐賀城西南の郊外にあり、広大な寺域をもつ。山号は恵日山。曹洞宗寺院で、本尊薬師如来。鍋島家の菩提寺で、天文二一年(一五五二)鍋島清房(直茂の父)建立。清房の父清久(天文二一年没)の時からの継続の事業であったと考えられる。冷厳を開山とし、鍋島家から本庄ほんじよう神社と並んで尊崇を受けた。寺領として八〇石の土地が与えられ、佐賀領の曹洞宗寺院の中心的役割を果した。寺域の周囲に川や堀をめぐらしている。

明治四年(一八七一)鍋島直大(佐賀藩最後の藩主)が竜造寺・鍋島両家の墳墓を集めてここに祀り、墓地を整備した。竜造寺隆信が天正一二年(一五八四)島原しまばらの戦で敗死した時の戦死者や島原の乱などでの戦死者の位牌も開山堂に安置してある。

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百科事典マイペディア 「高伝寺」の意味・わかりやすい解説

高伝寺【こうでんじ】

佐賀市にある曹洞宗の寺。本尊薬師如来。もと天台宗であったが,1552年藩祖鍋島清房(なべしまきよふさ)が開山冷巌玄玻(れいがんげんは)を招き曹洞宗に改め再建。佐賀藩主鍋島家の菩提寺で,初代勝茂(かつしげ)から9代斉直までの墓がある。

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デジタル大辞泉プラス 「高伝寺」の解説

高伝寺

佐賀県佐賀市にある曹洞宗の寺院。山号は恵日山、本尊は薬師如来。鍋島清房が鍋島家の菩提寺として1552年に建立したと伝わる。梅の名所

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事典・日本の観光資源 「高伝寺」の解説

高伝寺

(佐賀県佐賀市)
さが天下逸品 佐賀百選指定の観光名所。

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