駆寄(読み)かけよす

精選版 日本国語大辞典 「駆寄」の意味・読み・例文・類語

かけ‐よ・す【駆寄】

[1] 〘自サ下二〙
① 馬を走らせて近寄る。かけよる。
保元(1220頃か)中「上野国住人、深巣の七郎清国、つと懸けよせければ、為朝是を弓手に相請けてはたと射る」
② 急いでそばに寄る。飛びかかる。
読本椿説弓張月(1807‐11)続「いきまきて、かけも寄(ヨ)すべき気色なるを」
[2] 〘他サ下二〙 うながし立てて寄せ集める。
吾妻鏡‐文治三年(1187)四月一九日「為得善末武地頭、筑前太郎家重令行都乃一郡、打開官庫、押取所納米、狩猟為宗駈寄公民、掘。任自由。押妨勤農事

かけ‐よ・る【駆寄】

〘自ラ五(四)〙
日葡辞書(1603‐04)「Caqeyori, yoru, yotta(カケヨル)〈訳〉馬に乗って近寄る」
② 走って近寄る。走り寄る。
浄瑠璃源平布引滝(1749)三「御案内と戸口にかけ寄り打たたき」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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