狂言の曲名。鬼狂言。鎮西八郎為朝(ちんぜいはちろうためとも)(大蔵流では鎮西ゆかりの者)が西国から都へ上る途中、鬼に襲われる。親鬼(シテ)は自分の娘の姫鬼に人の食い初(ぞ)めをさせようと呼び出す。姫鬼は親鬼に促されて為朝に近寄るが、扇でたたかれて恐れをなす。為朝は、勝負をして負けたら食われてやろうといい、腕押しや臑(すね)押しをして、簡単に姫鬼を負かしてしまう。最後に、両者の首に綱をかけて引き合うが、これも姫鬼の形勢が不利なので、見かねた親鬼は一族郎党の鬼を呼び出して加勢させる。為朝はしばらく引き回したのち急に綱を外し、鬼たちを将棋倒しにして逃げ去る。怖い鬼が、父性愛を示したり、人間に負けたりするおかしさを描く。鬼たちは武悪(ぶあく)の面、姫鬼は乙(おと)の面を着ける。
[林 和利]
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新