預合い(読み)あずけあい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「預合い」の意味・わかりやすい解説

預合い
あずけあい

株式会社設立に際し,発起人が払込取扱銀行と通謀して,払込取扱銀行からの借入金をもって株式払込金にあてるとともに,これを会社の預金に振り替え,かつ,その借入金を返済するまでその預金を引き出さない旨を約すること。株式払込を仮装する行為の一つ。会社法は預合いに関して罰則規定を設けている (預合いの罪,965条) 。また募集設立の場合,払込金の保管証明を交付した払込取扱銀行は,証明書の記載が事実と異なることや,払い込まれた金銭返還に関する制限があることなどをもって会社に返還を拒否することができない(64条2項)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android