精選版 日本国語大辞典 「面被」の意味・読み・例文・類語
めん‐かぶり【面被】
〘名〙
① 正月の門付け芸の一つ。面をかぶった万歳師・猿まわしなどが、家々をめぐってその年の祝いを行なうもの。《季・新年》
② 面をつけたように、顔に白粉を濃くぬりつけているのをののしっていう語。
※人情本・娘消息(1834‐39)初「向うの娘が面被り」
③ 本性を包み隠して、表面おとなしそうに見せること。また、その人。猫かぶり。
※ゆく雲(1895)〈樋口一葉〉中「小利口なるは狡るき性根をやしなうて面(メン)かぶりの大変ものに成もあり」
⑤ 魚貝などを採る時に、水中をのぞくための道具。
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