面目を失う(読み)メンボクヲウシナウ

デジタル大辞泉 「面目を失う」の意味・読み・例文・類語

面目めんぼくうしな・う

自分名誉に傷をつける。体面をそこなう。「仲裁に失敗して―・う」
[類語]面目無い名折れ面汚し赤恥羞恥生き恥死に恥恥さらし恥ずかしい極まり悪いやましい不名誉不面目肩身が狭い合わせる顔がない身の置き所が無い穴があったら入りたい面目次第も無い汗顔・汗顔の至り冷汗三斗・冷や汗もの・忸怩じくじ顔向けが出来ない顔が合わせられない顔が潰れるばつが悪いどの面下げて恥じ入るかた無し小恥ずかしい気恥ずかしいうら恥ずかしいおもはゆい照れ臭い恥をかく身の縮む思い後ろめたい後ろ暗い申し訳ないすまない心苦しい気の毒気がとがめる負い目自責面目丸潰れ泥を塗る名を折る名を汚す消え入る

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精選版 日本国語大辞典 「面目を失う」の意味・読み・例文・類語

めんぼく【面目】 を 失(うしな)

① 名誉を傷つけられる。自分の不手際によって世評を悪くする。体面をそこなう。めんぼくをつぶす。めんぼくだまを踏みつぶす。
※高野本平家(13C前)三「父子共叡慮に背候ぬる事今にをいて面目(メンボク)を失ふ是一」
※天草本平家(1592)二「ナカツナ ウマ ユエニ menbocu(メンボク) uo(ヲ) vxinauareta(ウシナワレタ) ニヨッテ」
② 処罰される。罷免される。
上井覚兼日記‐天正二年(1574)一一月一九日「面目をうしなはせ候て可然由候」

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