面工(読み)メンク

デジタル大辞泉 「面工」の意味・読み・例文・類語

めん‐く【面工】

工面くめん」を逆にいった語。
「おれもその時分は―がわるくて」〈滑・膝栗毛・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「面工」の意味・読み・例文・類語

めん‐く【面工】

〘名〙 (「くめん(工面)」の「く」「めん」を逆さにしていった語) 工夫して金銭や物を集めること。また、金まわり。財産状態江戸で流行した俗語
洒落本・突当富魂短(1781)新宿の遊び「こふいふ時は、客も七難そくめつと面工をし、あすの節句の間をあわす」
※東京灰燼記(1923)〈大曲駒村〉一一「皆割増の賃銀が這入るから、それ相応にめんくがいい」

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