面変(読み)おもがわり

精選版 日本国語大辞典 「面変」の意味・読み・例文・類語

おも‐がわり ‥がはり【面変】

〘名〙
① 歳をとったり、やつれたり、髪型、かぶり物が違ったりなどして、顔つきが変わること。
万葉(8C後)一八・四一一六「花咲(ゑみ)に にふぶに笑(ゑ)みて 逢はしたる 今日を始めて 鏡なす(か)くし常見む 於毛我波利(オモガハリ)せず」
源氏(1001‐14頃)賢木「春宮見たてまつらでおもがはりせむこと、あはれにおぼさるれば」
② 物の様子外貌が変わること。
讚岐典侍(1108頃)下「萩の戸におもかはりせぬ花見てもむかしを忍ぶ袖ぞ露けき」

おめ‐がわり ‥がはり【面変】

〘名〙 (「おめ」は「おも(面)」の上代東国方言) 年月を経て、顔だちが変わること。おもがわり。
※万葉(8C後)二〇・四三四二「真木柱(まけばしら)(ほ)めて造れる殿の如いませ母刀自於米加波利(オメガハリ)せず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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