デジタル大辞泉
「非決定論」の意味・読み・例文・類語
ひ‐けっていろん【非決定論】
《indeterminism》人間の意志は他のいかなる原因によっても決定されず、自分自身で決定するという説。
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ひけってい‐ろん【非決定論】
〘名〙 (Indeterminismus の
訳語) 人間の心の動きを、心理的・物理的原因によって説明しきることはできないという説。また、人間の意志は、他のいかなる原因によっても決定されることなく、自分自身で
独立に
行動の
動機を決定するという説。
自由意志論。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
非決定論
ひけっていろん
indeterminism
状態や結果の因果論的決定を認めない立場。決定論に対する語 (→因果性 ) 。 (1) 絶対的非決定論 神や人間の意志の自由を認めるもの。ドゥンス・スコツスの神の自由,エラスムスの非予定説,カントの先験的自由など。 (2) 心理学的非決定論 人間の行為の自由,外的条件の制約を受けない意志の自己決定力を認めるもの。 W.ジェームズ,F.シラー,E.ブートルーなど。 (3) 量子力学における不確定性原理。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報