静内町(読み)しずないちよう

日本歴史地名大系 「静内町」の解説

静内町
しずないちよう

面積:八〇一・五〇平方キロ

昭和六年(一九三一)一〇月静内郡静内村が静内町と改称して成立。旧静内村時代の一四大字を継承した。日高支庁管内の中央部に位置し、南東は三石みついし三石町・浦河うらかわ浦河町、北西は新冠にいかつぷ新冠町、北東は十勝支庁の河西かさい中札内なかさつない村・広尾ひろお大樹たいき町に接し、南西は太平洋に臨む。北から北東にかけては日高山脈が横たわり、イドンナップ岳(一七五二メートル)、ナメワッカ岳(一七九九・一メートル)、カムイエクウチカウシ山(一九七九・四メートル)、1839峰(一八四二メートル)、シビチャリ岳(一六二六・九メートル)ペテガリ岳(一七三六・二メートル)などがそびえる山岳地帯である。これら山岳地の水を集めた静内川が町域の北東部から南西に向かって貫流し、同川の南東側を門別もんべつ川が流れ、それぞれ海に注ぐ。静内川の上流部には双川ふたがわダム・静内ダム・高見たかみダム・東の沢ひがしのさわダムと静内発電所・東の沢発電所などがある。海岸に沿ってJR日高本線・国道二三五号が走る。近世はシツナイ場所に所属。静内川の流域はシャクシャインの戦で知られるシャクシャインの拠点であった。明治二年(一八六九)八月の国郡画定により静内郡となり、同六年までに下下方しもげぼう村など一六ヵ村が成立(「日高国地誌提要」など)。明治一三年から下下方村に置かれた静内新冠両郡各村戸長役場の管轄となる。同役場は同一四年に新冠郡各村を分離して静内郡各村戸長役場、同二二年に再び新冠郡を合併して静内新冠両郡戸長役場、同四〇年に再度新冠郡を分離して静内郡各村戸長役場となった。同四二年四月同戸長役場管下の下下方村など一六ヵ村が合併して二級町村静内村となり、大正一三年(一九二四)一級町村制を施行(静内町史増補改訂版)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報