日高支庁(読み)ヒダカシチョウ

デジタル大辞泉 「日高支庁」の意味・読み・例文・類語

ひだか‐しちょう〔‐シチヤウ〕【日高支庁】

日高振興局の旧称。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「日高支庁」の解説

日高支庁
ひだかしちよう

面積:四八一一・八三平方キロ
沙流さる門別もんべつ町・平取びらとり町・日高ひだか町、新冠にいかつぷ新冠にいかつぷ町、静内しずない静内しずない町、三石みついし三石みついし町、浦河うらかわ浦河うらかわ町、様似さまに様似さまに町、幌泉ほろいずみえりも

明治三〇年(一八九七)一一月、郡役所の廃止により浦河支庁として成立。旧日高国の沙流・新冠・静内・三石・浦河・様似・幌泉の七郡を管轄し、支庁所在地は浦河村(現浦河町)であった。昭和七年(一九三二)八月、日高支庁と改称。南西および南東は太平洋に面し、浦河支庁として成立した当初は北西は室蘭支庁、北東から東は十勝支庁、北は一部で空知支庁に接していたが、その後の各支庁の改称や管轄区域の変更で、現在は北西は胆振支庁、北東から東は十勝支庁、北は上川支庁に接している。十勝支庁との境界に日高山脈が連なり、芽室めむろ(一七五三・七メートル)チロロ岳(一八七九・九メートル)幌尻ぽろしり(二〇五二・四メートル)、カムイエクウチカウシ山(一九七九・四メートル)ペテガリ岳(一七三六・二メートル)神威かむい(一六〇〇・五メートル)ピリカヌプリ(一六三一・二メートル)楽古らつこ(一四七一・九メートル)などがそびえる。これらの山々に源を発する沙流川厚別あつべつ川・新冠川・静内川・三石川・元浦もとうら川・日高幌別ひだかほろべつ川・様似川・幌満ほろまん川などがおおむね北東から南西へと流れ下り、太平洋に注いでいる。面積は道内の五・八パーセントにあたり、ほぼ和歌山県・福岡県に匹敵する広さである。しかしその八二パーセントが山林・山岳であり、耕作地や宅地の割合は小さい。日高山脈は自然の宝庫として知られ、貴重な動植物が分布し、南に突き出した格好の襟裳えりも岬と合せて日高山脈襟裳ひだかさんみやくえりも国定公園に指定されている。

支庁発足時は沙流郡一八村・新冠郡一一村・静内郡一六村・三石郡六村・浦河郡一一村・様似郡八村・幌泉郡九村の七郡計七九村で構成され、まだ戸長役場時代であった(明治三一年「道戸口表」)。明治三五年に浦河町・荻伏おぎふし村・西舎にしちや村・杵臼きねうす(現浦河町)、同三九年に三石村(現三石町)様似村(現様似町)幌泉村(現えりも町)、同四二年には門別村(現門別町)静内村(現静内町)、大正一二年(一九二三)新冠村(現新冠町)平取村(現平取町)右左府うさつぷ(現日高町)がそれぞれ二級町村制を施行した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日高支庁」の意味・わかりやすい解説

日高〔支庁〕
ひだか

日高振興局」のページをご覧ください。

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