精選版 日本国語大辞典 「日高」の意味・読み・例文・類語
ひ‐だか【日高】
ひ‐だか・い【日高】
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北海道南部,日高支庁沙流(さる)郡の町。2006年3月旧日高町と門別(もんべつ)町が合体して成立した。間に平取(びらとり)町が入る飛び地合併である。人口1万3615(2010)。
日高町北部の旧町。日高支庁沙流郡所属。人口2095(2005)。沙流川上流の日高山脈中にある山村。1905年岩手県人がはじめて入植し,その後林業中心の開発が進められた。沙流川とその支流に沿って集落が形成され,国道237号線が通り,274号線(日勝道路)を分岐する。良質の木材を産し,野菜栽培,肉牛と豚の飼育が行われる。また,十勝郡清水町へ抜ける日勝道路は沙流川沿いを走り,日勝峠をこえ,日高山脈の自然美を眺められるルートとして注目され,年々観光客が増加している。沙流川最上流部一帯は沙流川源流原始林(天)におおわれ,国道沿いに北海道の冷温帯上部の代表的原始林が見られる。
日高町南部の旧町で。太平洋岸にある。日高支庁沙流郡所属。人口1万2635(2005)。地名はアイヌ語に由来し,〈静かな川〉の意とされている。日高山脈南西麓に位置し,山地が町域の大半を占める。市街地は沙流川河口の富川,門別川河口の門別,厚別川河口の厚賀(あつが)にあり,JR日高本線,国道235号,237号線が通じる。中心は門別であるが,近年は国道の分岐点の富川が発展している。江戸時代に沙流場所が開かれ,1870年(明治3)仙台・彦根両藩からの集団入植があって開拓が進んだ。各河川の流域に水田が開け,稲作が行われるほか,傾斜地で酪農,軽種馬生産が盛んである。木材を多産し,木材加工,乳製品,食品加工の工場などがある。沙流川ではシシャモを産するが,近年は漁獲量が減り,人工孵化が行われている。毎年10月にはシシャモ祭が開かれる。
執筆者:奥平 忠志
埼玉県南部の市。人口5万7473(2010)。1991年市制。秩父山地の東縁から入間台地にかけての一帯を占め,高麗(こま)川が北東に流れる。南と西は飯能市に接する。716年(霊亀2),駿河以東7ヵ国の高麗人が武蔵に移住して設置された,高麗郡の中心地という。高麗川の谷口集落,高麗本郷は江戸時代初期から市場町として発達したが,のち飯能と競合して商圏を奪われた。畑地が多く,かつては養蚕を中心としたが,現在は野菜づくりと養鶏が行われている。JRの八高線と川越線が接続する高麗川駅付近の台地にはセメント工場がある。西武池袋線も通じ,交通が便利なため1960年代後半から人口が増加し,台地や丘陵を切り開いて,日本住宅公団の高荻・こま川団地,東急のこま武蔵台団地,西武飯能日高団地などが造成され,70~95年に人口は4.4倍に激増した。渡来人の王,若光をまつった高麗神社や若光の墓がある聖天院(高麗山勝楽寺)などの史跡がある。高麗村石器時代住居跡は国指定史跡。
執筆者:千葉 立也
高知県中央部,高岡郡の村。人口5447(2010)。仁淀川中流南岸に位置し,南は土佐市に接する。北部と南部は石灰岩山地で占められ,中央部を東流する日下(くさか)川が村の東端で仁淀川に合流する。日下川流域は低湿で生産性は低く,米作も行われるが畑地での野菜,ミカン,茶の栽培や畜産が盛ん。下分(しもぶん)の奥の谷に,戦国期日下の領主であった三宮氏の葛掛(くずかけ)城跡がある。小村(おむら)神社は土佐の二宮とされた古社で,神体の金銅装環頭大刀(国宝)は古墳時代後期のものとされる。神宮寺での来迎会に用いられたとみられる菩薩面3面も蔵する。本郷に金明孟宗竹の竹林があり,猿田には鍾乳洞がある。日下川に沿ってJR土讃線と国道33号線が通じる。
執筆者:萩原 毅
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
兵庫県中北部、城崎郡(きのさきぐん)にあった旧町名(日高町(ちょう))。現在は豊岡(とよおか)市の南西部を占める一地区。1925年(大正14)町制施行。1955年(昭和30)日高町は国府(こくぶ)、八代(やしろ)、三方(みかた)、西気(にしき)、清滝(きよたき)の5村と合併。2005年(平成17)豊岡市に合併。円山(まるやま)川とその支流稲葉川の流域で、円山川に沿ってJR山陰本線と国道312号、482号が南北に走る。旧町域北東部にコウノトリ但馬(たじま)空港(コミューター空港)がある。国府、国分寺の所在地で古代但馬の政治、文化の中心地であった。高原野菜、ブロイラー飼育は全国有数で、畳床、木製品、食料品の生産も活発。西部の山地は氷ノ山後山那岐山国定公園(ひょうのせんうしろやまなぎさんこくていこうえん)域で、関西一のスキー場を誇る神鍋(かんなべ)高原、紅葉の阿瀬渓谷がある。
[大槻 守]
『『日高町史』全3巻(1976~1983・日高町)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…埼玉(さきたま)古墳群一帯(行田市)は史跡公園さきたま風土記の丘として整備された。(3)奥武蔵地域 飯能(はんのう)市と日高市のほか周辺町村からなるこの地域は,比企丘陵から外秩父山地にまたがり,ゴルフ場が各地にあり,休日にはゴルファーで賑わっている。近世に起源をもつ名栗(なぐり)川の西川林業(杉),飯能市の裏絹,都幾川(ときがわ)村の建具,小川町の和紙などの地場産業で知られているが,平たん地が少ないため農業生産は不振で,都市化も遅れていた。…
…埼玉県南部,日高市の地名。1583年(天正11)11月10日,〈定市之法度〉と題する虎印判状が高萩新宿あてに出された。…
※「日高」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
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