新冠(読み)ニイカップ

デジタル大辞泉 「新冠」の意味・読み・例文・類語

にいかっぷ〔にひかつぷ〕【新冠】

北海道日高振興局の中西部、新冠郡地名競走馬飼育が盛ん。
[補説]アイヌ語「ニ‐カプ(木の皮)」からといわれる。

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精選版 日本国語大辞典 「新冠」の意味・読み・例文・類語

にいかっぷ にひかっぷ【新冠】

北海道中南部、日高支庁の郡。新冠川厚別川流域にあり、太平洋に面する。明治二年(一八六九日高国の一郡として成立

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改訂新版 世界大百科事典 「新冠」の意味・わかりやすい解説

新冠[町] (にいかっぷ)

北海道南部,日高支庁新冠郡の町。人口5775(2010)。太平洋に注ぐ新冠川流域を占め,北には日高山脈の幌尻(ほろしり)岳(2053m)がそびえ,北東部は帯広市に接する。川沿いに集落が散在し,市街地は新冠川の河口にある。古くは高江村とよばれ,明治初年から大部分が新冠御料牧場(新冠牧場)に含まれ管理されていたが,第2次大戦後,一般に開放された。現在は〈サラブレッドのふるさと〉といわれ,大手牧場が集中し,競走馬を育成するための日高軽種馬共同育成公社もある。平地米作,スイカ・メロンの栽培,段丘や台地上で酪農が行われる。新冠川は上流新冠ダムをはじめ4ヵ所の発電用ダムがあり,日高電源開発の中心河川となっている。市街地近くに源義経の伝説を伝える判官館(はんがんだて)跡や,大小8個の泥火山がある。海岸沿いをJR日高本線,国道235号線が通る。
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