霏霏(読み)ヒヒ

デジタル大辞泉 「霏霏」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ひ【××霏】

[ト・タル][文][形動タリ]
雪や雨が絶え間なく降るさま。「霏霏として秋雨が降る」
物事が絶え間なく続くさま。
「彦国佳言を吐くこと、鋸木屑をがくずの如く―として絶えず」〈洒・通言総籬

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「霏霏」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ひ【霏霏】

〘形動タリ〙
① 雨や雪などが、しきりに降るさま。
懐風藻(751)望雪〈紀古麻呂〉「落雪霏霏一嶺白」
読本椿説弓張月(1807‐11)前「扇に風のあればにや、花霏々(ヒヒ)として散乱し」 〔詩経‐小雅・采薇〕
② 雲や霧、かすみなどが一面にたちこめるさま。
※菅家文草(900頃)二・早春侍宴仁寿殿同賦春暖「春之為気也、霏霏焉、漠漠焉」
③ 物事が続いて絶えないさま。
※新編覆醤続集(1676)四・五老詩并叙「談論霏霏消遺煩痾」 〔晉書‐胡母輔之伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「霏霏」の読み・字形・画数・意味

【霏霏】ひひ

雪のふるさま。また、雲のながれるさま。〔楚辞九章、渉江〕霰として、其れ垠(かぎ)り無く 雲霏霏として其れ宇(のき)を承(う)く

字通「霏」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報