らい‐ふ【雷斧】
〘名〙
石器時代の
遺物である
石斧(せきふ)や
石槌(せきつい)などをいう。
雷雨の後などに
地表に露出して発見されたところから、
雷神の持ち物と考えて名づけられたもの。雷斧石。雷鎚
(らいつい)。かみなりの
まさかり。
※和蘭天説(1795)「雷斧(ライフ)は、信州水内郡雷屋敷と云処にあるを視る」 〔蘇軾‐雪浪石詩〕
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デジタル大辞泉
「雷斧」の意味・読み・例文・類語
らい‐ふ【雷×斧】
落雷などのあとに発見された石器時代の石斧などの遺物を、天から降ってきた雷神などの持ち物と考えたもの。天狗の鉞。雷斧石。
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普及版 字通
「雷斧」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典(旧版)内の雷斧の言及
【雷】より
…華南では雷神は羽のはえた猪とか猿とかに似たものと考えられ,汚物に触れると通力を失ってとらえられやすくなると考えられている。武器として石斧を利用しているが,この雷斧の信仰は世界各国に共通である。夕立の際に平素見なれぬ動物がまぎれ出ることが雷獣とか雷鳥とかいう考えを生み出したらしいが,アメリカ・インディアンの間では巨大な鳥が雷鳥として考えられ,そのはばたきによって雷鳴や電光が生ずると信ぜられている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」