雑魚寝・雑居寝(読み)ざこね

精選版 日本国語大辞典 「雑魚寝・雑居寝」の意味・読み・例文・類語

ざこ‐ね【雑魚寝・雑居寝】

〘名〙
① 一つの場所に多数の人が入り交じって寝ること。
※俳諧・犬子集(1633)一六「さこねしていとど名のもるうさつらさ あひあふむかしいふはなにもの」
② 民間習俗の一つで、主として節分の夜、神社などに男女多数が参籠して、共寝をした行事。京都大原の江文(えぶみ)神社の大原雑魚寝有名雑魚寝祭。《季・冬》
※俳諧・若狐(1652)「所から耻も思はぬざこねして ててなし子をもはらむ大原」
上方(かみがた)花柳界で、数名の客と芸者が、一室にまじって寝ること。
歌舞伎五大力恋緘(1793)三幕「『咄すばかりぢゃぞえ』『帯紐解かずにか』『雑魚寝(ザコネ)するは芸子の習ひ』」

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