雅言(読み)ガゲン

デジタル大辞泉 「雅言」の意味・読み・例文・類語

が‐げん【雅言】

洗練された上品な言葉。正しいとされる優雅な言葉。→俗言俚言りげん
和歌などに用いる、主として平安時代の言葉。雅語

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精選版 日本国語大辞典 「雅言」の意味・読み・例文・類語

が‐げん【雅言】

〘名〙
① つねに言うことば。いつも口にしていることば。
性霊集‐一〇(1079)綜芸種智院式「真俗不離我師雅言」 〔論語‐述而〕
② 正しくよいことば。優美なことば。洗練されたことば。特に中古の和歌や仮名文などに用いられることば。雅語。⇔俚言(りげん)俗言
本朝文粋(1060頃)二・答入道前太政大臣辞大臣并章奏等表勅〈紀斉名〉「表翰稠畳、含咀雅言」 〔諸葛亮出師表

みやび‐ごと【雅言】

〘名〙 上品で優雅なことば。都会風のことばづかい。みやびことば。⇔さとびごと
古今集遠鏡(1793)一「いにしへの雅言(ミヤビゴト)みな、おのがはらの内の物としなれれば」

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普及版 字通 「雅言」の読み・字形・画数・意味

【雅言】がげん

正しいことば。〔論語、述而〕子の言するは、詩書執禮、皆言なり。

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