精選版 日本国語大辞典 「雅語」の意味・読み・例文・類語
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典拠があり、伝統的でみやびやかなことば。また、新しいことばでも、正しく上品なことばであれば雅語といい、「雅言」ともいう。日常の話しことば(あるいはとくに卑俗な感じのことば)を意味する「俗語」に対して用いられ、おもに文章で用いる価値の高いことばと考えられている。一般的には、「ふすま」(=ふとんのこと)、「こころばへ」(=性質のこと)、「ことわり」(=道理のこと)といった和歌や和文に用いられる和語系統のことばをさすが、漢文や変体漢文で用いられる「洛陽(らくよう)」(=京都のこと)、「竹葉(ちくよう)」(=酒のこと)といった漢語系統のことばをも含めることもある。
雅語のなかでも、和歌に用いる語は、とくに伝統を重んじ、美的な要素を強くもち、特殊であるので、「歌語」とよび、他と区別することがある。
[山口仲美]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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