除湿器(読み)じょしつき

改訂新版 世界大百科事典 「除湿器」の意味・わかりやすい解説

除湿器 (じょしつき)

室内の空気を吸入し冷却器表面に触れさせ水分を水滴状にし,乾燥した空気を室内に戻す機器冷凍サイクルを応用したもの。1952年日本で初めて業務用除湿器が発売され,倉庫,電話交換機室,図書館などで利用された。その後一般住宅の気密性が高まるにつれ,壁の結露カビが目立つなどの湿害が多発するようになったため,68年に家庭用除湿器が発売された。除湿能力は1日に4~5l程度のものが多い。最近ではエアコンに除湿機能のついた型がふえ,単独機能のものは少ない。79年の年間生産台数は3万8000台である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の除湿器の言及

【デシケーター】より

…除湿器ともいう。固体または液体の乾燥剤を使用して,各種のサンプルを乾燥したり,蓄えたりするのに用いる厚肉ガラス製の器。…

※「除湿器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」