閑雲野鶴(読み)カンウンヤカク

デジタル大辞泉 「閑雲野鶴」の意味・読み・例文・類語

かんうん‐やかく【閑雲野鶴】

《「野鶴」は野原に遊ぶ鶴の意》なんの束縛も受けないで、伸び伸びと暮らす境遇のたとえ。俗世間を離れた悠々自適の生活

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「閑雲野鶴」の意味・読み・例文・類語

かんうん‐やかく【閑雲野鶴】

〘名〙 静かに浮かんでいる雲と野に遊ぶ鶴。何の束縛もうけず、悠々と自然に親しんで暮らすことのたとえにもいう。
頼襄を論ず(1893)〈山路愛山〉「蓋し彼は其生涯後年於てこそ所謂閑雲野鶴、頗る不羈自由の人とはなりたるなれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

四字熟語を知る辞典 「閑雲野鶴」の解説

閑雲野鶴

何の束縛もうけず、悠々と自然に親しんで暮らすことのたとえ。

[活用] ―を友とする。

[使用例] けだし彼はその生涯の後年においてこそいわゆる閑雲野鶴、すこぶる不羈自由の人とはなりたるなれ[山路愛山*頼襄を論ず|1893]

[使用例] 第一の故郷に帰った。そして十幾ケ月の間閑雲野鶴を友として暮らしたが[石川啄木*葬列|1906]

[解説] 「閑雲」は、静かに浮かんでいる雲。「野鶴」は野に遊ぶ鶴。

[類語] うんかく

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android