精選版 日本国語大辞典 「長閑けし・閑けし」の意味・読み・例文・類語
のど‐け・し【長閑けし・閑けし】
① 状態、雰囲気(ふんいき)などが、静かで穏やかなさま。
② 天気がよくて、静かで穏やかなさま。《季・春》
④ 十分時間があり、気持にもゆとりがあって、あわただしくないさま。ゆっくりしているさま。
※古今(905‐914)春上・五三「世中にたえてさくらのなかりせば春の心はのどけからまし〈在原業平〉」
⑤ 何事も起こらないで暇なさま。
※源氏(1001‐14頃)浮舟「まぎるる事なくのどけき春の日に」
⑥ 気にかけないさま。安心しているさま。のんきなさま。
のどけ‐さ
〘名〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報