普及版 字通 「鑿(漢字)」の読み・字形・画数・意味
鑿
28画
[字訓] うがつ・のみ・あな
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(さく)。は掘鑿(くつさく)の器である(さく)を執ってものを掘鑿し、また刻鑿すること。その器を鑿という。〔説文〕十四上に「木をつ以なり」(段注本)とする。むだ穴をあけることを鑿(せんさく)といい、〔孟子、離婁下〕に「智に惡(にく)むのは、其の鑿なるが爲なり」とみえる。空論を鑿空という。
[訓義]
1. うがつ、穴をあける、ほる、ひらく。
2. のみ、うがつ器。
3. あな、あなぐら。
4. える、ちりばめる、入墨。
5. と通じ、米をしらげる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕鑿 乃弥(のみ) 〔和名抄〕鑿 能美(のみ) 〔名義抄〕鑿 ノミ・ホル・ウガツ・イヤメヅラ 〔字鏡集〕鑿 ホル・ノミ・トホス・ウツ・ウガツ・イヤメヅラ
[熟語]
鑿河▶・鑿開▶・鑿▶・鑿▶・鑿渠▶・鑿御▶・鑿竅▶・鑿空▶・鑿掘▶・鑿契▶・鑿穴▶・鑿乾▶・鑿溝▶・鑿鑿▶・鑿山▶・鑿子▶・鑿牆▶・鑿井▶・鑿▶・鑿川▶・鑿泉▶・鑿▶・鑿船▶・鑿地▶・鑿楮▶・鑿▶・鑿竇▶・鑿破▶・鑿培▶・鑿坏▶・鑿八▶・鑿氷▶・鑿壁▶・鑿落▶・鑿絡▶・鑿路▶
[下接語]
握鑿・禹鑿・圜鑿・改鑿・開鑿・鋸鑿・竅鑿・斤鑿・空鑿・掘鑿・撃鑿・竭鑿・孔鑿・巧鑿・攻鑿・耕鑿・刻鑿・鑽鑿・充鑿・遂鑿・鑿・石鑿・鑿・翦鑿・鐫鑿・鑿・雕鑿・椎鑿・鑿・盗鑿・洞鑿・斧鑿
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報