金平ごぼう(読み)きんぴらごぼう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「金平ごぼう」の意味・わかりやすい解説

金平ごぼう
きんぴらごぼう

ゴボウを用いた料理。金平(きんぴら)ともいう。ゴボウをよく洗い、長さ5センチメートルくらいのせん切りにし水にさらす。鍋(なべ)にごま油少々を入れて熱し、水けをよく切ったゴボウを入れてよくかき混ぜ、しょうゆ、砂糖、トウガラシを加えて炒(い)り上げる。客に出すには、上に炒り白ごまをぱらりとふりかける。酒の肴(さかな)によい。名は、この料理が堅くて辛いことから、金平節の主人公坂田金平の強さに見立ててつけられたという。錦糸(きんし)ごぼうは、金平と同じ下ごしらえのゴボウを油炒(いた)めして、汁物の種に用いる。

多田鉄之助

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android