金平(読み)キンピラ

デジタル大辞泉 「金平」の意味・読み・例文・類語

きんぴら【金平/公平】

金平浄瑠璃主人公の名。坂田金時の子。怪力無双で多く武功をたてたことから、強いもののたとえにいう。
[名・形動]
金平浄瑠璃」の略。
金平牛蒡ごぼう」の略。
金平のり」の略。
近世語》気が強くて荒っぽいこと。また、そのさま。多く、女子にいう。
「―な娘ではなし」〈黄・御存商売物〉

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改訂新版 世界大百科事典 「金平」の意味・わかりやすい解説

金平 (きんぴら)

きんぴらゴボウの略。せん切りのゴボウを油でいため,砂糖しょうゆ,酒で調味し,トウガラシ辛みをきかせる。ニンジンウド,れんこんなどを加えてもよい。強烈なしんらつ味を江戸初期に流行した金平浄瑠璃の主人公,金平の強さになぞらえたものとされる。
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百科事典マイペディア 「金平」の意味・わかりやすい解説

金平【きんぴら】

ゴボウの代表的な料理。細く切ったり,ささがきにして植物油でいため,砂糖と醤油で煮て,トウガラシで辛みをきかせる。ニンジンや蓮根(れんこん)を配することもあり,酒のさかな惣菜(そうざい)などとされる。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「金平」の解説

きんぴら【金平】

きんぴらごぼう」の略。◇れんこん・にんじん・うど・大根の皮などを用いた同様の料理をいうこともある。⇒きんぴらごぼう

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

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