金峰寺(読み)こんぽうじ

日本歴史地名大系 「金峰寺」の解説

金峰寺
こんぽうじ

[現在地名]珠洲市宝立町金峯寺

安豊山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来。暦応元年(一三三八)月庵瑛による草創という。月庵は明峰素哲の法弟で永禅ようぜん寺の開山であることや(応永五年八月一五日明峰和尚法弟連判書写「永光寺中興雑記」永光寺文書など)、当寺三世まで永禅寺の世代と同じくすることから、同寺の塔頭であったとする説がある。しかし寺域にある中世墓地および鎮守が白山宮であることによって、密教系寺院跡に月庵が同寺より隠居、文安元年(一四四四)に没した四世大伝の代に寺号を得、禅刹として独立したとの推定があり(珠洲市史)、より事実に近いと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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