野口新田(読み)のぐちしんでん

日本歴史地名大系 「野口新田」の解説

野口新田
のぐちしんでん

[現在地名]中之島村野口

刈谷田かりやだ川左岸、野口村の南にある。明暦三年(一六五七)とされる山通島通新田石高帳御高付(新発田市立図書館蔵)に一〇石一斗余とある。開発年号並庄屋名主遣書覚書(星野重平氏蔵)は慶長七年(一六〇二)大竹氏の開発とする。大竹氏は鎌倉時代から土着の地侍と伝え、新発田領村々開発録(釈迦塚区有文書)によると、慶長三年藩主溝口氏入封とともに大肝煎に任じられたという。同家は中之島村をはじめ高畠たかばたけ村・並木なみき新田・きつね興野権太夫ごんだゆう新田・大曲戸おおまがと村・大曲戸新田関根せきね村・野口村・灰島はいじま新田・なか新田などを開発したと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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