野ノ川村(読み)ののかわむら

日本歴史地名大系 「野ノ川村」の解説

野ノ川村
ののかわむら

[現在地名]椎葉村松尾まつお くり

古屋園ふるやぞの村の南の山腹に位置する。下松尾掛一八ヵ村の一つで、松尾組に属する。野川・野之川とも記された。日向国覚書に椎葉山之村形の一村として野之川とみえる。延享三年(一七四六)に検地竿入がなされ、畑四反余(高二斗余)が打出された(天明元年「椎葉山高反別取米一村限帳控」内藤家文書)。寛延四年(一七五一)の下松尾村組焼畑見取御年貢米代銀上納帳(相良家文書)では「どうじやう山」に焼畑八枚・七反四畝余があり、その年貢米一斗余・取銀六匁余。文政一一年(一八二八)には焼畑高が本高に入れられ、天保九年(一八三八)の椎葉山村々高覚(同文書)では高一石二斗余。寛延二年の村柄様子書上帳(同文書)には「畑作等茶畑も少々御座候、焼畑所も有之候得共、木立候所無御座候故、作茂から立不仕、いつとなく村困窮仕候、已後ハ精を出し相稼候ハヽ渡世取続、村茂繁昌可仕」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android