重恩（読み）じゅうおん

精選版 日本国語大辞典

じゅう‐おん ヂュウ‥【重恩】

〘名〙 大きな恩。深いめぐみ。厚い恩顧。大恩。

※高野本平家（１３Ｃ前）六「熊野の別当湛増も、平家重恩(ヂウヲン)の身なりしが、それもそむいて」 〔後漢書‐劉虞伝〕

ちょう‐おん【重恩】

〘名〙 深い恩恵。厚いめぐみ。じゅうおん。

※平家（１３Ｃ前）七「年来の重恩(テウヲン)〈高良本ルビ〉を忘て、今此ありさまを見はてぬ不当人をば、さなく共ありなん」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

ちょう‐おん【重恩】

⇒じゅうおん（重恩）

じゅう‐おん〔ヂユウ‐〕【重恩】

かさなる恩恵。厚い恩義。ちょうおん。

出典　小学館

普及版 字通

【重恩】じゆう（ぢゆう）おん

厚恩。〔後漢書、劉虞伝〕今天下亂し、上塵（都落ち）す。吾(われ)重恩を被(かうむ)り、未だ國恥をめ(すす)ぐこと能はざるに、君～反(かへ)つて謀を(な)すか。

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出典　平凡社「普及版 字通」