釈堂町(読み)しやかどうまち

日本歴史地名大系 「釈堂町」の解説

堂町
しやかどうまち

[現在地名]宇都宮市馬場通ばばどおり三―四丁目・宮町みやまち二荒町ふたあらまち

北は宇都宮大明神、南はしもみや台地に挟まれた門前町。二荒山丘陵先端小寺峯こでらみねに建てられた宇都宮大明神別当寺の東勝とうしよう寺内には釈迦堂があった。宇都宮氏の改易後東勝寺は廃寺となったという。元和六年宇都宮大明神と小寺峯の間が切開かれ、道が通され、人家もできて、東勝寺跡に釈迦堂町が成立したといわれる。当初は切通しとよばれたという。東は千手せんじゆ町に通じる。無高のため城下町に含まれないこともあった。元文年間(一七三六―四一)の町方書上帳(高橋節子文書)によれば、寺社分として町名がみえ、長さ東西三五間、道幅二間二尺、南側に東勝寺門前八軒・文殊院門前四軒、北側に中里藤太夫門前七軒・飯田祝門前二軒があり、釈迦堂は押切おしきり町の会所坊勧行院持と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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