普及版 字通 「酬(漢字)」の読み・字形・画数・意味
酬
常用漢字 13画
(異体字)
21画
[字訓] むくいる・こたえる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は州(しゆう)。字はまたに作り、壽(寿)(じゆ)声。〔説文〕十四下にを正字とし、「獻して、人客にむるなり」(段注本)という。〔詩、小雅、楚茨〕に「獻錯す」とあり、獻(献)・酢(さく)・の三者備わるを三爵という。賓・主がおのおの飲み終わって、さらに賓に酌む礼をいう。のち応対のことを応酬といい、酬恩・報酬のように用いる。
[訓義]
1. むくいる、杯をかえす。
2. こたえる、応対する。
3. つぐなう、ものをおくる。
4. むくい、しかえし、やりかえす。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕酬 ムクユ・コタフ/ ムクユ 〔字鏡集〕酬 ツクノフ・タクラフ・ムクユ・タクマシ・コタフ・アツシ・ススム
[語系]
酬()zjiu、tu、tiuは声近く、は〔説文〕三上に「(のろ)ふなり」とあり、・は呪詛を以て応酬する意。酬は酒を以て相応酬することをいう。讐zjiuは酬と同声。敵匹として相対するものをいう。
[熟語]
酬讌▶・酬応▶・酬恩▶・酬価▶・酬寄▶・酬犒▶・酬酢▶・酬謝▶・酬賞▶・酬償▶・酬唱▶・酬対▶・酬直▶・酬答▶・酬杯▶・酬幣▶・酬労▶・酬和▶
[下接語]
応酬・貴酬・挙酬・交酬・厚酬・酬・酢酬・唱酬・賞酬・餉酬・対酬・賓酬・報酬・侑酬・旅酬
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報