道切・道断(読み)みちきり

精選版 日本国語大辞典 「道切・道断」の意味・読み・例文・類語

みち‐きり【道切・道断】

〘名〙
① 道をさえぎること。道路を横断すること。特に、貴人などの通行前を横切ること。
疫病などの侵入を防いだり、魔除けをしたりするためのまじない村境入口注連(しめ)を張るなどする。
仮名草子・片仮名本因果物語(1661)七「真言坊主。道切(ミチキリ)しければ、蛇失て来ず」
死霊が道を間違えないように、葬列の通る道の辻ごとに縄を張って、他の道をふさぐこと。
婚礼の時、若者などが花嫁行列の行手をふさぎ、酒を強要すること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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