精選版 日本国語大辞典 「過所・過書」の意味・読み・例文・類語
か‐しょ クヮ‥【過所・過書】
〘名〙
① 関所の通行証。律令制では三関(さんかん)を初めとして関所の通行証を厳制し、政府の発行する通行証を携行させた。平安時代この制はゆるんだが、中世、通行税を徴する関所が現われるに至り、これは通行税免除証の意をもち、また、通行安全保証の意味もあった。近世になって軍事警察的な関所手形となる。かそ。過所文。
② 「かしょぶね(過書船)」の略。
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