過客(読み)カカク

デジタル大辞泉 「過客」の意味・読み・例文・類語

か‐かく〔クワ‐〕【過客】

行き来する人。行き過ぎる人。旅人
月日百代はくたいの―にして、行きかふ年もまた旅人なり」〈奥の細道

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「過客」の意味・読み・例文・類語

か‐かく クヮ‥【過客】

〘名〙
① 旅人。
※蕉堅藁(1403)姑蘇台「姑蘇台上北風吹、過客登臨日暮時」
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)旅立「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」 〔李白‐春夜宴従弟桃李園序〕
訪問の客。来客。
※艸山集(1674)一七・山居「白雲不厭野僧愛、明月何容過客親」 〔韓非子‐五蠧〕

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普及版 字通 「過客」の読み・字形・画数・意味

【過客】か(くわ)かく

旅人。唐・李白〔春夜桃李園に宴する序〕夫(そ)れ天地物の光陰は百代の客なり。(ごと)し。を爲すこと何(いくばく)ぞ。

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