過つ(読み)アヤマツ

デジタル大辞泉 「過つ」の意味・読み・例文・類語

あやま・つ【過つ/誤つ】

[動タ五(四)]
やりそこなう。しくじる。「ねらいを―・たず射る」
(「あやまって」の形で)うっかりしてよくないことをしでかす。過失を犯す。「―・って相手けがを負わせた」
悪事を働く。罪を犯す。
「重く―・ちたる者の」〈今鏡・二〉
見まちがえる。取りちがえる。
「み吉野の山べに咲ける桜花雪かとのみぞ―・たれける」〈古今・春上〉
だめにする。そこなう。
㋐健康を害する。
瘟病をんびゃうは人を―・つ物と聞こゆるから」〈読・雨月菊花の約〉
㋑殺傷する。
「このたび我は―・たれなんとする」〈今昔・二三・一五〉
[類語]失敗しくじるし損ずるし損なうやり損なう抜かる誤るとちる味噌を付ける不覚を取る事志ことこころざしと違うつまずくどじを踏むてつを踏む仕出かすやらかす

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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