デジタル大辞泉
「通船」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
つう‐せん【通船】
〘名〙
航路・河川・
関所などを船が通航すること。また、その船。
※二宮尊徳翁(1891)〈
幸田露伴〉「さて汝はかねて船をもって
江都に通船
(ツウセン)し
運賃を取れるよしなれば」
かよい‐ぶね かよひ‥【通船】
〘名〙 河川、
港湾などで適宜
連絡に用いる
小船。特に定まった
船型はなく、
江戸時代の
大坂では
商家が市中川筋往来に使用するために所有する小型の
ひらた船をいい、運賃を取って客貨を運送することを禁じられていた。かよいせん。
※
狂歌・銀葉夷歌集(1679)二「凉風に暑さを
ふいと吹やれば夏にも秋のかよひ船哉」 〔
和漢船用集(1766)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報