通箱(読み)かよいばこ

精選版 日本国語大辞典 「通箱」の意味・読み・例文・類語

かよい‐ばこ かよひ‥【通箱】

〘名〙
通帳を入れる箱。
商店で、得意先に物を届けるのに用いる小箱
随筆・後はむかし物語(1803)「富山の呉服物通箱とて」
座敷飾りの小箱。厨子(ずし)などの上に飾っておく。もと医者の所に薬を取りに行くのに用いた。
評判記色道大鏡(1678)三「小袖の通箱(カヨヒバコ)にのせ、上に包のしあり、是に女郎の名をしるす」
咄本・気のくすり(1779)素人医者「使の者、通(カヨ)ひ箱(バコ)を指出す」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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