透隙(読み)すきひま

精選版 日本国語大辞典 「透隙」の意味・読み・例文・類語

すき‐ひま【透隙】

〘名〙
① 物と物との間のあいている部分すきま。すき。
四河入海(17C前)八「ちっと山の穴のありてすきひまのある処より其乳水が流出でて有ぞ」
余裕のある時間。時間の余裕。ひま。すきま。すき。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)五「なをすきひまありて、何をもせずしている也」
③ 人と人との間に生ずる心理的な隔たり。疎遠な感じ。すきま。
※古活字本毛詩抄(17C前)一七「しっかとすきひまもなうしたしむ処があって」
気持のゆるみ。また、そこから生ずる、付け込む機会。すきま。すき。
史記抄(1477)一二「大功を成ふならば、人のすきひまをみて忍(しのんで)こちからせいではぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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