透視(超心理学)(読み)とうし(英語表記)clairvoyance

翻訳|clairvoyance

日本大百科全書(ニッポニカ) 「透視(超心理学)」の意味・わかりやすい解説

透視(超心理学)
とうし
clairvoyance

超心理学用語。通常の感受器官を媒介しないと考えられる条件のもとで、外界事物・できごとについての知識を得ること。古くは音やことばなどを感じる場合を「透聴」clairaudienceといったが、現在では伴うイメージの種類にかかわりなく、また、それを伴わぬ場合でも、生体反応が、外界の事物の存在や変化と意味のある対応を示す場合を含んで用いられている。透視は、アメリカの心理学者ラインにより最初に実験的に証明された超常現象の一つで、テレパシー予知とともにESPに総括される。日本で古くから千里眼とよばれていた。1910年(明治43)ごろ心理学者福来友吉(ふくらいともきち)により行われた研究が有名。

[大谷宗司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例