逃句(読み)にげく

精選版 日本国語大辞典 「逃句」の意味・読み・例文・類語

にげ‐く【逃句】

〘名〙
① 言いのがれようとして言うことば。逃げ口上。
浮世草子鬼一法眼虎の巻(1733)四「衆道の因(ちなみ)を見んためと逃句(ニゲク)
連句付合(つけあい)で、前句に手のこんだ人事、抒情句などが続いたあとや、むずかしい句などに風雨寒暖時分時節などで、軽くあしらいつける句。やり句。
※俳諧・句兄弟(1694)上「ちるもと桜のうへにうつしたる本意、迯句なるべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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