逃ぬ(読み)のがれぬ

精選版 日本国語大辞典 「逃ぬ」の意味・読み・例文・類語

のがれ【逃】=ぬ[=ざる]

① 逃げることができない。やむを得ない。
源氏(1001‐14頃)椎本「世のこととして、つひの別れをのかれぬわざなめれど」
② 切っても切れない間柄である。深い関係にある。血縁である。わりない。
太平記(14C後)一一「今は残り留たる者とては、三族に不(ノガレざ)一家の輩、重恩を蒙し譜代の侍僅に七十九人也」

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