象ヶ崎館跡(読み)ぞうがさきやかたあと

日本歴史地名大系 「象ヶ崎館跡」の解説

象ヶ崎館跡
ぞうがさきやかたあと

[現在地名]白峰村桑島

手取川上流右岸の河岸段丘上(標高約四五〇メートル)に位置する近世初頭前後の館跡。当時はたに峠を越えて越前勝山方面へ抜ける街道筋に面したが、手取川ダム建設により現在は半ば水没。館跡の範囲は東西約一七〇メートル・南北約一二〇メートルで、旧街道を取込んでいた。昭和五〇―五一年(一九七五―七六)にダム建設に伴う発掘調査が行われ、大小一三ヵ所の平坦面(郭)と多数の石垣・排水施設・土塁・石段・井戸・石室状貯蔵施設・礎石建物などを検出。主郭はほぼ五角形の平面プランで、東西五五メートル・南北五二メートル、周囲に石組の排水口溝を設け、郭の中央で石室が検出された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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