白峰村(読み)しらみねむら

日本歴史地名大系 「白峰村」の解説

白峰村
しらみねむら

面積:二二一・八八平方キロ

石川郡の南東端に位置し、東は大汝おおなんじ(二六八四メートル)御前ごぜん(二七〇二・二メートル)べつ(二三九九・四メートル)などの白山山系を境に岐阜県白川しらかわ村・荘川しようかわ村、西は小松市、南は福井県大野市・勝山市、北は尾口おくち村に接する。村の中央をほぼ南北に手取川が貫流し、西部の同川および支流大道谷おおみつたん川沿いを金沢市と福井県を結ぶ国道一五七号が通る。古代・中世における現村域は、手取川を境に石川・能美のみ両郡に属したか、石川郡のみに属したといわれるが、いずれも未詳。平安期以降白山信仰が盛んになり、御前峰に白山奥宮、大汝峰に大汝神社、別山に別山神社が祀られる。越前平泉へいせん(現福井県勝山市)からの越前馬場禅定道が、越前・加賀国境の小原おはら峠を越えて当村東部いちを通り、御前峰へ達していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報