豊国寺(読み)ほうこくじ

日本歴史地名大系 「豊国寺」の解説

豊国寺
ほうこくじ

[現在地名]苫前郡苫前町字苫前

苫前市街地にある。浄土宗。安民山と号する。本尊阿弥陀如来。場所請負人栖原屋角兵衛により一八六五年(慶応元年)五月に建立された堂庵が前身とされ、六七年五月に有珠うす善光寺(現伊達市)末として寺号を公称したという(苫前町史)。ただし六五年に建立されたのは出羽鶴岡藩による浄土宗大心だいしん(現浜益村)無量むりよう寺で、同寺は同藩の引払い後廃寺となっていたが、明治二年(一八六九)に天塩国を領知した常陸国水戸藩により任法山護立院豊国寺として再興、現米二石を給し、同四年六月に善光寺末としたともされる(「各県支配地十三ヶ条取調書」道立文書館蔵)

豊国寺
ほうこくじ

[現在地名]亀田郡恵山町字恵山

海岸線に沿って形成される集落一角にある浄土宗寺院。興徳山と号し、本尊阿弥陀如来。「渡島国地誌提要」に地蔵庵とみえ、文化八年(一八一一)常念開基。箱館称名しようみよう寺末。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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