谷柏村(読み)やがしわむら

日本歴史地名大系 「谷柏村」の解説

谷柏村
やがしわむら

[現在地名]山形市谷柏・桜田西さくらだにし三丁目・谷柏元上谷柏やがしわもとかみやがしわ谷柏元下谷柏やがしわもとしもやがしわ

前明石まえあかし村・二位田にいだ村の南に位置し、川支流本沢もとさわ川南岸平地に立地。白鷹しらたか丘陵の東端麓から須川の間の微高地上にかみなかだいしもの四集落がある。下谷柏は本沢川と須川の合流点近くにあり、元和八年(一六二二)までは街道に沿う村であったという。台谷柏は宝暦二年(一七五二)洪水で下谷柏の一部が高台の地に移った集落である(「念力寺再建願」半田文書)地名は源頼義が当地の柏樹の下で甲・箭を供えて戦勝を祈ったことに由来するという(箭柏文書)。縄文時代の中谷柏遺跡・前田まえた遺跡、弥生時代から奈良・平安期までの沢田さわだ遺跡・石田いしだ遺跡、ほかに谷柏古墳群・谷柏条里遺構・谷柏経塚などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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