諏訪城跡(読み)すわじようあと

日本歴史地名大系 「諏訪城跡」の解説

諏訪城跡
すわじようあと

[現在地名]萩原町萩原

萩原地区のほぼ中央、飛騨川段丘崖上にある。諏訪神社のある本丸跡の城壁の石垣や矢倉跡はほぼ完全な形をとどめ、水堀・空堀も残る。南の大手の方にあったと思われる二の丸跡だけは変化がはげしくはっきりしないが、付近には花畑はなばた馬場ばばなどの地名が残る。県指定史跡。中世以来この場所には諏訪神社が祀られていたが、天正一四年(一五八六)飛騨の領主となった金森長近が姉婿である佐藤六左衛門秀方に命じて諏訪神社を移し城を築かせた。城主となった佐藤六左衛門は築城後数年で美濃鉈尾山なたおやま(現美濃市)に戻って隠居したという。

諏訪城跡
すわじようあと

[現在地名]秩父市大野原 蓼沼

荒川と横瀬よこぜ川に挟まれた天然の要害地に位置する中世の小規模な城跡。西・北・東の三方を川の崖で画され、平地続きの南側には土塁や堀を設けて守りを固めていた。形態はほぼ三角形で、城域は五ヘクタールくらいと推定されるが、本格的な調査が実施されていないため詳細は不明である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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