評価関数(読み)ヒョウカカンスウ

デジタル大辞泉 「評価関数」の意味・読み・例文・類語

ひょうか‐かんすう〔ヒヤウカクワンスウ〕【評価関数】

コンピューターゲームをプレーさせるプログラムで、ゲームの局面の良し悪しを数値化し、着手を決定するための関数
[補説]かつてはプログラマーが考案した、局面の良し悪しを判断するアルゴリズムを組み込んでいたが、近年では強化学習技術を用いて、大量のプレー履歴から評価関数を自動生成する手法主流となっている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の評価関数の言及

【確率制御】より

…α,γが有界で滑らかなとき,初期値X(0)=xが与えられると,解X(t)が定まる。評価関数,を最大(あるいは最小)にするように許容されるコントロールを選ぶのが確率制御である。(価関数という)となるを最適制御と呼ぶ。…

【ゲーム理論】より

…結果は各プレーヤーのとる戦略によって定まるから,利得は各プレーヤーのとる戦略の関数である。この関数を評価関数,利得関数などと呼ぶ。ゲームとして最も本質的なことは各プレーヤーの利得は自分のとる戦略の関数であるだけでなく,他のプレーヤーのとる戦略の関数であるということである。…

【コンピューターゲーム】より

…時間と記憶容量の許す範囲内でなるべく深くまで先読みしたゲーム木を作り,先読みの末端の局面一つ一つの形勢判断を行う。形勢判断には,局面を入力として形勢判断の結果を数値として出力する評価関数evaluation functionを用いる。コンピューターゲームではこの評価関数の作成がもっとも難しい。…

※「評価関数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」